レンガ調の家をつくる基礎知識

もし、我が家をレンガ調の家にしたいなと思い、リフォームを行うのであれば、施工方法はある程度知っておきましょう。家のイメージやリフォーム費用、施工の流れをある程度知っていれば、理想の家に近づけることができます。

レンガを積まずに仕上げるレンガタイルを使った家

近年、レンガ調の家が多くなりましたが、その殆どが積みレンガではなく、レンガタイルや、外壁塗装でレンガ調の家にデザインしたものです。その理由は、主に費用が安さです。レンガタイル、あるいはレンガ調外壁塗装は、積みレンガよりもリフォーム費用が安いだけではなく、メンテナンスの費用も安く済ませることができます。更に、工期も大幅に短縮できるというのも魅力の1つです。そんな人気のあるレンガタイルとレンガ調外壁塗装の施工スタイルを見てみましょう。

レンガタイル(スライスレンガ)を貼る施工

レンガの家

レンガタイルを使ったリフォームを行う場合、まずは施工業者と話し合い、タイルのデザインを決めます。そのためにはまず、サンプルのタイルを作成します。1つのタイルだけで壁の全体像を想像し、業者に依頼した場合、実際の施工後の色合いと当初のイメージとの間にズレが生じることが多々あります。あらかじめネットや雑誌で気に入った色合いの外壁の写真を探し、そのイメージを業者と共有することをおすすめします。また、作られたタイルを「乾式工法」か「湿式工法」のどちらで行うのかということも、この時決めることになります。

乾式工法

乾式工法とは、壁にレールを取り付け、レール上にレンガを敷き詰める方法です。その後、目地をモルタルで埋めることによりレールを隠します。メリットとしては使用モルタル量が少ないので天気によって工期が左右されにくく、短期間で工事を終えることができるということが挙げられます。また、レールを使って並べるため、規則正しい見た目にできるのもポイントです。

湿式工法

湿式工法とは、モルタルを下地となる壁に塗りつけて乾く前にレンガタイルを貼り付けていくという方法です。こちらはレールを使わないため微妙に不揃いな見た目となり、手作り感あふれる柔らかい印象を持たせやすくなります。また、アーチ状に貼り付けて自由度の高い施工を行うことができるのも魅力です。

外壁塗装で仕上げる施工

ローラー

サイディングの外壁塗装の際に、色合いに工夫をもたせることで実際にはレンガではないのにレンガ風の見た目にすることができます。また、外壁塗装は他にもタイル調の見た目にすることもでき、塗装方法によって様々な印象をもたせることができるのが強みといえます。レンガ調の塗装を行う場合は基本的に赤系の色を用い、タイル調にする場合は白系の塗料を用いることが多いです。この方法は安価でレンガの重厚感やタイルの高級感を出せるため、人気が高いです。

外壁の一部にレンガタイルを使用する施工

住宅

家を一面のレンガ、あるいはレンガタイルの家にするというのも良いかもしれませんが、一部分だけレンガを用いた家にするというのも有効なリフォーム方法です。玄関まわりだけ、もしくは1階だけレンガ調にしたりと、あえてレンガ調に統一せずに施工することで、リフォーム箇所をアクセントとして利用することができ、家の見た目をおしゃれにすることができます。また、タイル貼りの施工箇所も少ないのでリフォーム価格を安価におさえることができるかもしれません。

味わいのある外壁にしたいなら、レンガ外壁材の製法にこだわる

レンガタイルの家はたしかにおしゃれです。しかし、タイルの色やデザインが全て同一であるというのは、少々面白みにかけると思う人も少なくありません。同じレンガ調の家でももっとこだわりを持ちたいのであれば、レンガタイルそのものを見なおしてみましょう。従来のレンガは、機械仕事によるものが多いですが、中には職人が手作業で作り上げた手作りのレンガタイルもあります。

こだわり派におすすめの「還元焼成」タイプ

手作業で一つ一つ作り上げたレンガタイルは、焼成(焼いて仕上げること)にもこだわっています。そのこだわりの焼成方法が、「還元焼成」です。還元焼成とは、従来の焼成とは全く逆の発想から生まれたものです。従来のレンガは、焼成時に酸素を送り込み、レンガを酸化させて色を決めるのですが、こちらはほとんど酸素を送りません。そのため、作ったレンガの中に含まれている鉄やクロムといった金属の量によって、レンガタイル一つ一つが異なった色合いになります。そして出来上がったものは、従来の焼成とは全く違った仕上がりのタイルとなります。この色のばらつきこそが、還元焼成を行うメリットといえます。

レンガの壁

「還元焼成」タイプを使うならサンプルチェックは必須

還元焼成のレンガタイルを使用するのであれば、まずはサンプルを取り寄せて検討を行いましょう。前述したように、還元焼成の手作りタイルはタイル一つ一つによって色合いが変わるため、従来のレンガのような統一された色調にすることはほぼ不可能です。そのため、実際に還元焼成タイルを見て、自分が思い描いている家のイメージと合致するかどうかの確認を行い、検討しましょう。もし、均一的なグラデーションを求めているのであれば酸化タイルを使用することをおすすめします。しかし、色の移り変わりを楽しんだり、タイル一つ一つの表情を楽しみたいのであれば還元焼成タイルをおすすめします。